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カヤックフィッシング専用ロッド パドリスト for SeaBass PSS-67Lの御紹介

※スミス社のHPに、パドリストの製品紹介ページがアップされましたので、価格等はそちらを参照して下さい。

スミス社HPのパドリスト製品ページ:http://www.smith.jp/product/salt/paddlist/paddlist.html


カヤックフィッシング専用ロッド第一弾として、7月にスミス社から「PADDLIST」のシーバスモデル「PSSー67L」発売されました!

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専用ロッドなんて使わなくても釣れるわけですから、「専用ロッドなんているの?」と思う方も大勢いるかと思います。

当然、専用ロッドじゃなくても釣る事はできます。

でも、専用ロッドの方が、より楽に沢山の魚を釣ることができ、楽しく釣りができると田吾作は考えています。

例えば、ゴルフ。
(私はやらないので例に出すのは恐縮ですが・・・)

7番アイアンだけでも、コースを回ってプレイできますよね。

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ある程度の腕前の方なら、7番アイアンだけで、100打を切る事もできるかもしれません。
(プロならアンダーで回ったりするかも・・・・)

でも、7番アイアンだけよりも、状況にあった道具(ドライバーやサンドウェッジ、パターなど)を持ち込んだ方が、より快適に、より良いスコアで、より楽しくプレイできるはずです。
(だから重たくても何本もクラブをコースに持ち込むわけですよね)

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この状況にあった道具を使うという事は、カヤックフィッシングにおいても同様の事が言えると思います。
(というか、道具を使うスポーツに関しては、全てにおいて言えるわけですが・・・)

そんなわけで、スミス社で昨年の夏前からカヤックフィッシング専用ロッドの開発がスタート。

皆が一つテンヤやらカブラやらイカ釣りで盛り上がっている中、banzyと二人でひたすら鱸を釣って・釣って・釣りまくってテストを重ねてきた、スミス社の技術力とTeam Banzy!!の魂がこもったロッドが完成しました。
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ちなみに、スミス社が「最優先」という扱いで開発を進めてくれたおかげで、テスト結果や改善要望をスミス社に伝えると、改良を施したサンプルをドンドン送ってくるので、物凄いペースで開発が進んでいきました。
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(テストしたサンプルロッドの、ほんの一部です。)

カヤックフィッシングに対する、スミス社の意気込みを感じます・・・

banzyと一緒に積み重ねてきた実釣データも相当数です。

では、皆さんが使用しているボートシーバスロッドやオカッパリ用のシーバスロッド、バスロッド等と一体何が違うのか?

つまり、何を持ってしてカヤックフィッシング専用シーバスロッドと謳っているのかという点について、チラっとご紹介します。


☆性能要件定義(開発コンセプト)
①一日中使用しても疲れないこと

フィッシングカヤックは、ホビーなどの足漕ぎを除き、パドリングにより推進力を得ます。

つまり、移動時に実釣時以上の負担が腕にかかっているわけです。

そして、実釣時においても、水面に近い位置で座って釣りをするカヤックフィッシングでは、基本的にロッドティップを水面と水平位置より上に保持しなければいけません。
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ilust by banzy

そんなカヤックフィッシングにおいて使用するロッドには、当然のごとく使用時の腕への負担を軽減するために、自重が軽く、先重り感が少ないロッドバランスが求められるわけです。


②トゥイッチ・ジャークを容易に行えること
デイゲームを中心とするカヤックシーバスフィッシングでは、視覚に訴える「トゥイッチ・ジャーク」が非常に有効です。

そのため、トゥイッチ・ジャークの頻度が非常に高いです。

そして、トゥイッチやジャークを行う際のロッドの動かし方は、ボートとカヤックでは大きく異なります。

ボートの場合、トゥイッチ・ジャークを行うには、ロッドティップを上から下にムチのように動かしたり、ロッドティップを下に下げた状態で横方向に動かす等、ロッドティップが水面と水平位置よりも下にある状態で行う事が多いかと思います。(当然、そうでない時もありますが・・・・)

それに対し、カヤックフィッシングではロッドティップを水面と水平位置よりも斜め上方向や横方向、あるいは上方向に動かします。
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ilust by banzy

つまり、トゥイッチやジャークをやりやすいロッドバランスも、ボート用とカヤック用とでは大きく変わってきます。

当然、ロッドティップが水面と水平位置よりも上にある状態でトゥイッチ・ジャークを行うカヤックの場合は、先重り感が少なく、自重が軽いロッドの方が楽なわけです。

また、ロッドバランスだけでなく、8cm~13cm前後のルアーをキビキビと動かせるパワー・アクションが求められます。


③不安定なカヤックの上でも、確実にフッキングできること
開発時初期に要件定義書を作成した際の性能要件はこうでした(笑)

田吾作的には感じたことはありませんでしたが、アワセをいれた時にカヤックが動いてしまい、カヤックフィッシングではフッキングが決まりにくいという話をよく聞くために、設けた項目です。

でもですね、実際に魚がバレる原因は、ショートバイトによる浅いフッキングや、曲がらないロッドを使用する事により、ファイト時にテンションが抜けてしまう事による方が圧倒的に多いと思うのです。

そして、この問題を解消するために、ロッドには、どんなサイズの魚でもしっかり曲がり、魚とロッドの間につねにテンションが掛かっている状態を保てる事が求められるわけです。
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ilust by banzy

この「しっかり曲がる」という事は、後述する「魚とのやりとりを楽しむ」という点にも通じてきます。
かと言って、柔らかすぎても大型を相手にした時に対応できないので、大型の魚にも対応できるパワーを持っていることも求められます。
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④1/4~1ozのルアーをストレスなくキャストできること
カヤックフィッシングでは、8cm前後のミノーからオンスクラスのバイブレーションまで、多様なルアーを使用します。
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当然、どのサイズのルアーにおいても、しっかり気持ちよく投げられる事が求められます。


⑤フッコからランカークラスまで、釣り味を損なうことなくやりとりが楽しめること
様々な場所で通年シーバスを狙うことができるカヤックフィッシングでは、場所や時期により釣れる魚のアベレージサイズが大きく変わります。
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どの時期の魚(どのサイズの魚)にでもやり取りが楽しめるロッドである事が求められます。


⑥15ft級の艇でも、バウをかわすことができること
艇の側まで寄せた魚が、艇の真下をくぐり反対側に向かって走るという状況が多々ありますよね。

そんな時、バウをかわして魚を艇の反対側に誘導することができると、魚とのやり取りが非常に楽になります。

つまり、一般的な15フィート以下の艇で、バウをかわす事ができるロッド長、アクションが求められるわけです。
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⑦転覆した際に、竿が流出しないこと
安定しているシットオントップタイプが中心のカヤックフィッシングとはいえ、沈はするものです。

皆さんの中にも沈経験のある方が何人かいらっしゃると思います。

そして、その際にタックルを流出した経験のある方も・・・
(沈していないのに、流出した方もいらっしゃいますよね・・・)

カヤックフィッシングにおいて、高価なタックルが流出しないという事は、非常に大事です!


上にあげた性能要件の他にも、カヤックフィッシングに必要な要件は沢山あるでしょう。

当然上記以外にも多くの性能要件を考慮にいれ開発・テストを行ってきたのですが、全部ご紹介したら書くのが大変なので、今回は「あくまでも重点をおいた要件」という事で、7つ程書かせてもらいました。

なお、7月にリリースするカヤックフィッシング専用ロッドPADDLISTのシーバスモデル第一弾は、上記性能要件を満たすために(テスト項目をクリアするために)以下の特徴を有しています。


☆PSS-67Lの特徴
①しなやかなティップ部と、パワーのあるバット部による絶妙なアクションとパワー

セイゴ・フッコクラスでもやり取りを楽しめるしなやかさと、ランカークラスにも対応できるパワーを両立した、絶妙なアクションとパワーに仕上がっています。
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これにより、やり取りを楽しみつつ、バラシも軽減できるわけです!

また、トゥイッチやジャークでミノーをバンバン飛ばすこともできます!!


②オールチタン小口径Kガイドの採用
ナイロンラインの使用も考慮しつつ、飛距離に影響がない範囲で、可能な限り小口径のガイドを装着しています。

当然、全ガイドにチタンフレームKガイドを採用。
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これにより、ロッドの軽量化だけでなく、先重り感を感じさせないバランス設定に仕上がっているので、疲労が軽減され、トゥイッチ・ジャークを容易に行う事が可能になるわけです。

また、小口径フルチタンガイドによる軽量化は、キャスト時のティップ部のブレを軽減することになるため、キャスト精度の向上にも貢献しています。


③ロッド流出防止用D管を標準装備
ロッドエンドに、スクリューキャップ式のロッド流出防止用D管を標準装備しました。
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(ロッドエンドのスクリュー式キャップを外すと・・・)

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(D管が現れます!!)

沈の可能性が高いサーフからの出艇・着岸時等に、ロッドと艇をバンジーコード等で固定することにより、沈によるタックルの流出を防ぐことができます。
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また、D管をロッドエンドに装備したことにより、D管がバランサーの役目も果たしており、先重り感を感じさせないロッドバランス設定にも貢献しています。
(疲労軽減、トゥイッチ・ジャークのしやすさにも貢献しています!)


④90度の角度での強度を重視
水面で近い位置で座って釣りをするというカヤックフィッシングの性格上、ボートロッドよりもロッドが立ちやすい事を想定し、90度の角度(いわゆる「逆し」の字)での強度を重視した設計になっています。
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ilust by banzy

そのため、比較的速やかにフルベンド状態になりますが、ここからの粘り腰は広いです。

だからといって、「どれくらいやったら折れるかな?」なんて、無茶な負荷はかけないで下さいね(笑)


⑤カヤックフィッシング専用であることを謳うPADDLISTロゴ
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これは機能的には全く関係ないですが(笑)

レース車両のエンジン音も、音という部分では機械的性能として速さに影響を与えていないとしても、良い音だとドライバーが「その気」になって、結果的に速く走れたりすると思うんです。
(アクセル踏みすぎて失敗しちゃったりするかもしれませんが(笑))

それと同じで、ロッドにカヤックのマークがあると、カヤックフィッシング専用という感じが強くでて、より釣れる気がするかなと(笑)

こういうのって意外と大事だったりしますよね!(←Team Banzy!!だけ?)

ちなみに、ロゴのモデルはbanzyです。
(マンタレイっぽいでしょ(笑))

以上、ざっくりですが(たっぷりでした?)、製品PRでした。

価格等については、5月末頃にスミス社のHPにPADDLISTのページが掲載される予定ですので、そちらの方で確認をお願いします。

そんなわけで、カヤックフィッシング用としてシーバスロッドの購入を検討している方は、候補の1本に是非加えてみて下さいm(_ _)m

by banzy1998 | 2010-06-21 22:19 | 製品紹介  

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